鈍感な君を好きになった話2(inar)

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arside







「ほら、ここ曲がったらすぐ伊野尾んちだから」



「あ！見覚えある」





　




翌朝朝食までご馳走になって

薮くんの服を借りて家を出た


借りたジーンズは長くて3回ぐらい折ったし...

薮くん脚長すぎ！












「じゃあ、ちゃんと仲直りしろよ」





「..ありがとう



...あ、薮くん....」





「ん？」


　









「あの.....もし良かったら



一緒に来てもらえないかな...」





　






1人でいのちゃんとどうやって話したらいいかわかんねー....



　
　





「えっ笑

そこは2人でしっかり話した方がいいんじゃない？」







「そうなんだけど....」








足下を見ながらだんだん声が小さくなる








「それに俺今から学校行って昨日の片付けしようと思って...」


　




「っ！それ俺も行く！」




「いやいやいいよ。大体は昨日終わってるし
大ちゃんが来ても


「すぐだから！ちょっと待ってて！！」




　



薮くんが呼び止める声を聞こえないふりしていのちゃんちまで走った









　









ピンポーン




ドキ ドキ





　









「大ちゃん...すぐ開けるね」






インターホンから声が聞こえて
　




ドアが開いていのちゃんが出てくる






　

目を.....合わせられない.....




　







「ほら、入りなよ」









「あ.....ちょっと昨日の片付けしに学校行かなきゃいけなくて....荷物だけ...」




　

「.........」


　






そう言うと制服と鞄と上着を持ってきてくれた


　
　








「これ、ありがとう」





スウェットの入った紙袋を渡すと無言で受け取るいのちゃん



　








「それ、薮の服？」





「うん....足長すぎてめっちゃ折ったよ。ははっ」





俺が笑ってもいのちゃんは無表情で服を見てる












空気が重い...




　









「昨日はごめん

あの.....気にしなくていいから

今まで通り普通にしてほしい...」







　



　


「......わかった」









「......じゃあ薮くん待ってるからもう行くね」






　


「あ、大ちゃん....」









「ん？」





　









「いや.......なんでもない」




　









「じゃあ、」





　





バタン

　




　






　







顔が見れないまま






いのちゃんちを後にした

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