君の隣で第2章 (ページ46)

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君の隣で番外編2 ページ46

arside

晴れていのちゃんと付き合う事になった俺はなんだか最近ちょっとおかしい

授業中も気づいたらいのちゃん見てて...

いのちゃんが急に振り返ってこっちを見る

ヤベ‼

急いで目を逸らす

休み時間ニヤニヤしながらいのちゃんがやってきた

「大ちゃん俺のこと見すぎ～
背中に視線が刺さって痛い！
穴あきそう！笑」

「あっごめん...」
確かに見すぎてたかもと思って素直に謝るおれ

「えっ冗談じゃん！どしたの？」

熱でもある？っていのちゃんがおでこを触ろうとするからバッて身体をひいた

「.........？」

「本当だ！なんか暑いから顔洗ってくる‼」

そう言って急いで手洗い場に向かう

おれどうしちゃったんだろ...
今まで普通に出来てたことが、いのちゃんを好きって意識した途端できなくなってしまった。
そもそも男同士で付き合うってどうしたらいいんだろ

昨日もいのちゃんバイト休みだからせっかく2人で家でゲームしてたのに、会話が全然弾まなかった
今までいったい何の話であんなに盛り上がってたのか...

こんなのずっと続いたら
愛想尽かされちゃうかも

これが最近のおれのけっこう深刻な悩み...

今日は一緒に帰る約束はしてなかったんだけど、部活が終わって後輩たちと話しながら歩いてたらいのちゃんが校門のところに立ってた

遠くからでも分かる鼻筋の通った綺麗な横顔
スマホを操作する指も細くて長くて見惚れてしまう...

ハッ！

見惚れてる場合じゃない‼

「いのちゃん⁇今日バイトじゃなかった？」

「あっ大ちゃんお疲れ～
あんまり暇だから早く上がらさせられた
大ちゃんまだ部活やってっかな～と思って...」

そこで後輩たちと別れていのちゃんと帰ることに
一緒に帰る時もあるのに今日は想定外だからちょっと緊張する...

「あっ見て！あそこに変な形の鳥いる」

「え～...どこぉ？すずめじゃない。」

「あっすずめか....」

「なんか曇ってきたけど明日雨かな⁉」

「さぁ～知らね」

「......だよね」

何か話さなきゃと思うとどうでもいい話をしてしまう...
俺絶対前よりつまんないやつになってるし汗

「ねぇ後でおれんち来てよ！お土産でめっちゃ美味いチョコ貰ったの‼」

「マジで！食べたい」

口の中でとろけるから！って嬉しそうに話すいのちゃん
いのちゃんは普通なのに何でおれは普通にできないんだろ...

家に帰って鞄を置いていのちゃんちに行く