君の隣で番外編 ページ45
＊小学生時代
inside
「けいちゃーんちょっと来て」
「はぁーい」
ある日曜日のお昼過ぎ、朝から天気も悪くて家でウダウダしてた俺はお母さんに呼ばれて玄関に向かった
「同じ階に引っ越して来た有岡さん。大貴くんはけいちゃんと同級生だって」
見ると母親の後ろからひょこっと顔を出してニコニコしている男の子がいた
「あっ....よろしく」
「よろしく〜‼今度おれんち遊びにきてよ♪」
そう言ってこんな湿っぽい雨の日に、太陽みたいにキラキラしたオーラを放ってるこの子に俺の心は一瞬にして奪われた。
「うん！行きたい‼」
それから俺たちはすぐに仲良くなって家でも学校でもよく一緒にいるようになった。
一緒にいたらますます大ちゃんの魅力にハマっていく。
気づいたら好きだったはずの女の子のことなんか忘れて大ちゃんのことばっかり考えてた。
これは恋⁉
でも俺は男だから男の大ちゃん好きになるのはおかしいよな...
ある日の放課後大ちゃんが女子に呼び出された
俺は気が気じゃなかった...
「なんて言われたの？」
「なんか好きって言われちゃった〜」
嬉しそうな大ちゃん
それがすっごく嫌で俺は帰って1人で泣いた。
そして気づいたんだ
大ちゃんのことが好きだって....
だからもうよけいなこと考えないで俺も大ちゃんに告白することにした
「大ちゃんおはよう〜...おれ大ちゃんのこと好きなんだ！」
「ありがとう！おれもいのちゃん大好き♪
あっ昨日の6時からのやつ見た？？」
「あっ見た見た！」
そのまま話は盛り上がって学校に着いてしまった
........んっ⁉
ちょっと待てよ‼
おれの勇気を出した告白が〜‼
学校では昨日告白した女子と大ちゃんがヒューヒューって冷やかされてる
俺だって告白したのに...
まぁ冷やかされても嫌だけど...
とりあえずまた次の日にリベンジすることにした。
「おっはよ〜いのちゃん」
「おはよう。大ちゃん！好きだよ!」
「あはっさんきゅ♪
ねぇねぇ昨日の宿題全部できた？」
「あたりまえじゃん！できてないの？」
「昨日ご飯食べたら寝ちゃって〜」
「もぉ〜大ちゃんらしい」
あれっ？？
デジャブ？？
俺の告白〜！！！！
そんな感じでこの朝の告白が高2の夏まで続くことになるなんてこの時の俺は知る由もなかった....。
おわり
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作者名：みー
| 作成日時：2017年3月24日 15時
