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hkside
そこから山田とゲーセンに行って時間も忘れて遊んだ。
最初乗り気じゃなかった山田もだんだん笑顔が見えてきた。
全然取れなかったクレーンゲームでやっと取れたのが可愛い顔したブタのぬいぐるみ
これなんか山田に似てるし笑
山田にやるといらね〜とか言ってたけど、大事そうに両手で持っててちょっとキュンってきた。
これどっかで見たことあるな...
あっ！姪っ子もああやって持ってた笑
それから嫌がる山田を連れてカラオケに移動
ここはもう...
失恋の定番の場所でしょ！
えっ...ちょっと古い⁉笑
俺の歌声で泣かせてやろうと頑張ったけど全然泣かない山田。
まぁさっきたくさん泣いてたからいっか...
そこからは元気になれそうな曲を選曲して歌った。
「光先輩って悩みとかなさそう」
ボソッとそんな事を言う山田
こいつ〜！お前の為に明るい歌うたってやってんだよ‼
「俺だっていろいろあるよ。まぁあんまり悩まないようにはしてる」
「どうやって？」
「寝たり、ベース弾いたり、こうやって歌ったり♪
歌はいいぞ〜‼」
「.....じゃあ....俺も歌ってみよっかな...」
おっ！乗ってきた
「おぅ！お前も歌え歌え」
歌って悲しいことも辛いことも全部スッキリさせたらいいんだよ‼
山田が曲を入れてイントロが流れてきた
緊張した様子の山田...
最初から音外したらどう反応しよ汗
そんな事を考えていたら山田が静かに歌いだした
〜♪
.......えっ
歌い出した瞬間部屋の空気が変わった
小さな声から曲がだんだん大きくなって
それに伴って響く
鮮やかに伸びる声
うそだろ....
こんな近くに...
薮の声を初めて聴いた時に似た衝撃
いや...でも今はまだ素人っぽさがあるからボイトレしたらもっと...
ヤバイヤバイ‼
歌い終わって満足そうな山田
「本当大きな声出すと気持ち良か「山田‼」
「はいっ‼」
山田が俺の声にビビって直立になる
「お前さ....ボーカルやらね？」
「俺のバンドで歌ってよ」
人生何が何処でどう転がるかわからない
だからどんなに絶望したって
希望を捨てちゃダメなんだ
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作者名：みー
| 作成日時：2017年3月24日 15時
