88 ページ39
ymside
気づいたら俺はゲーセンにいた...
「こんな時間に制服でヤバイって‼」
補導されたらと気が気じゃない俺
「夏休みも終わったし大丈夫だって！
あれ〜全然取れね〜山田！お前取れ」
もぉ〜！
ちょっと周りを警戒しながら、クレーンゲームのボタンを押し、絶妙に玩具の隙間に入れて落とす
ガタンッ！
「おぉ〜！スッゲー俺が欲しかったフィギュア‼
山田サンキュー」
「はぁ...」
なんだこれ...カレカノか笑
それからもバトルゲームやメダルゲームをして意外と楽しかったし、初めて夜に制服で来るゲームセンターは悪い事をしてるようでドキドキした。
他校の生徒に睨まれることもあったけど、みんな光先輩の顔を見ると、そそくさと逃げていく...
他校にもあの事件バレてんじゃん！
「ほいこれ！」
「えっ⁉」
いきなり何か投げられて、キャッチしたらちょっと不細工なブタのぬいぐるみだった
「唯一取れたから♪フィギアのお礼」
「いらね..」
「おい！笑 もらっとけ！大事にしろよ〜」
ブタの顔を見つめる
なんだかんだ言ってちょっと元気になってる自分がムカつく
「よし！次は〜...」
「まだ行くの⁉」
「親に連絡したんだろ？」
「したけど...」
「カラオケ行くぞ！」
「絶対やだ‼」
という俺の意見は無視され、お前歌わなくていいからって連れて行かれる
自分が歌いたいだけかよ！
「こんな時間に制服で入れてくれるの？」
「ここ俺の知り合いの店だから〜♪」
この前来たライブハウスの近くのオシャレな外装のカラオケ店
光先輩が店員さんと仲良さげに話してる
部屋に入ると、ここ料理もうまいから！って適当に注文していく先輩。
「あの....いのおちゃんに呼ばれたの？」
不自然に校門の前に立っていた疑問をなげかける
「いいや〜...部活終わって教室に忘れ物取りにいったらお前らの声聞こえて..
ちょっと聞いちゃった。
お前ら声デカすぎ笑
見回りの先生来たからうまく誤魔化しといたから」
「....そ、そうなんだ....アリガトウゴザイマス」
光先輩に聞かれてたなんて...
恥ずかしすぎる‼
「よし‼歌うぞ！」
そう言って歌い出した先輩の歌声はやっぱり上手かった。
ノリノリなラップからバラードまで、ちょっと高めな声に変化をつけて巧みに歌い上げる
聞いてるだけでも楽しめた
気持ちよさそうに歌う先輩を見てたら自分もちょっと歌いたくなってきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みー
| 作成日時：2017年3月24日 15時
