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夢を見てた...
小学生の大ちゃんが泣いてる
あっそうか...大事に飼ってたカブト虫が死んじゃったんだね
大丈夫、大丈夫...俺がいるから
君をそっと抱きしめる
俺がずっと一緒にいるからもう泣かないで...
けい〜...
パチッ
母親の声で目が覚めた...
あれっ俺いつの間に寝たんだろ
目尻を触ると涙で濡れる指
懐かしい夢見たな...
「けい〜‼」
「なにぃー？」
うるさいな〜もぉ...
「大ちゃん来てるわよ〜」
「.........」
はぁ....
メガネをして重い腰を上げて玄関までいくと
申し訳なさそうな顔をした大ちゃんが立っていた
「あっいのちゃん...おれ...謝りたくて」
「....別に、大ちゃんは悪くないよ
考え方は人それぞれだから
俺も言いすぎたし...」
「そんなことないよ...俺が悪かったから
ちゃんと話したいんだけど...」
「俺はもう別に話すことないから」
中に入ろうとすると引っ張られる手
「お願い！お願いします！」
そう言って下につきそうなぐらい頭を下げる大ちゃん
「どうしたの⁉」
母親が心配そうに奥から出てくる
はぁ....もぉ〜‼
「なんでもない‼行くよ！」
大ちゃんの腕を持って外に出る。
そのままこの前の公園まで歩いていく
黙ってついてくる大ちゃん
今さら何話すんだろ
上辺だけで謝られたってしょうがないし...
いくら仲良くても理解し合えないことだってあるんだ
「もういいから...
別に怒ってないから
大ちゃんも悪くないから
謝らなくていいし...」
「ううん...俺ひどいこと言った
本当にごめん」
「だからもういいって。
話はそれだけ？」
早く帰りたいって空気を出す
今は大ちゃんの顔見たくない...
「それだけじゃない」
大ちゃんはそう強めに言って、俺の目を真っ直ぐ見てきた
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作者名：みー
| 作成日時：2017年3月24日 15時
