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arside
「おはよう」
「おはよう...大ちゃん話ってなに？」
昨日ひかと話して自分の気持ちに気づいてしまった俺は、彼女に朝話したいってLIN◯していつもより早く待ち合わせ場所に来てもらった
「早く来てもらってゴメンね..
部活終わった後でもよかったんだけど、嘘つきたくなくて...」
「嘘？」
「おれ...自分の気持ちが分かってなかった。
みきちゃんといるのは楽しいし、
好きだって思ってた。
でも本当に大切な人に気づいたんだ...」
「..........」
「自分勝手なこと言ってごめん‼
でも気づいたらやっぱりこんな中途半端な気持ちで付き合っていくの
「いのちゃんでしょ...」
「えっ...⁉」
急に彼女の口から出たその名前に驚きが隠せない
「違う？」
「............違わない」
「大ちゃん分かりやすすぎるよ...
いっつもいのちゃん見てるし、山田くんといのちゃんが一緒にいたら悲しそうな顔してるし...
私が誰と話しても全然気にしないくせに...」
「本当はヤキモチ妬いてほしかった」
彼女が涙を堪えながら俺を見上げて言う
そうだったんだ....
「おれ......ごめん....」
彼女の気持ちも自分の気持ちも全然分かってなかった...
ただ付き合ってることに浮かれてて、1番大事なことが見えてなかった。
彼女の方が俺や周りのこともちゃんと見えてたんだ
「気づかなきゃいいなって思ってた...
分かってたのに言わなくてゴメンね。」
彼女の目から堪えきれなくなった涙がポロポロ溢れる...
抱きしめてあげたくて手を伸ばすけど、彼女の手で遮られる
「これ以上優しくしたらダメだよ...
大ちゃん...大好きでした。
別れてください」
「......はい」
おれが泣いたらダメだ...
でも...
彼女との2ヶ月が蘇る
「みき....ありがとう」
泣き顔を笑顔に変えて、先行くねと言って歩いていく彼女
”大ちゃんは本当の恋を知らないお子ちゃまだからそんなこと言えるの”
”おれは付き合ったら誰でも好きになる大ちゃんとは違うから”
彼女の後ろ姿を見ながらいのちゃんに言われた言葉を思い出す
本当に俺は何にも分かってなかった
大事な人たちを傷つけて...最低だよ
自分の行動の軽率さを深く反省した
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作者名：みー
| 作成日時：2017年3月24日 15時
