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ymside
「いの〜ちゃん、ここ、これ合ってる？」
今日はいのおちゃんに宿題で分からなかったとこ教えてもらうことになってたから図書館に来てるんだけど....
「んぇ？あぁ....かしてぇ〜」
珍しく待ち合わせ時間に遅れてくるし、
心ここに在らずだし、
メガネだし、
よく見たら目腫れてる気がする！
また昨日大ちゃんたちに会ったのかな...
でも元気の無さがあからさまというか、魂ぬけてる感じで...
今まで無理してでも笑ってくれたいのおちゃんがこんな状態初めてかも
なんとか宿題を終わらせて図書館を出る
「なんか食べる？」
「うん...う〜ん...やっぱおれ帰ろっかな」
「えっ」
まだお昼だけど...
「何か用事あるの？」
「.....うん」
ないな！これ絶対ない！
「何があったの？有岡先輩⁉」
いのおちゃんが下を向いて悲しそうな顔になる
やっぱりそうか...
「昨日さ、大ちゃんに山田と付き合ってる？って聞かれたから付き合ってるって言ったんだ」
えっ‼マジ⁉
ビックリして言葉が出ない俺に
いのおちゃんがそのままつづける
「でも言わない方が良かった...
やまだの事も勘違いされちゃったかも
ごめんな...」
いのおちゃんの寂しそうな顔に胸がギュッとなる
「有岡先輩なんて言ってたの？」
「.......言いたくない
もういいんだ。
別に人に理解されなくたって
俺たちは俺たちだしな
圭人みたいに分かってくれる人もいるし」
そう言ってやっと頑張って笑顔を作ろうとしてくれるいのおちゃん
そんなひどい事言われたのかな...
でも有岡先輩がいのおちゃん傷つけるような事言うわけないし...
「ごめん、やっぱり今日は帰るわ...
教えたとこちゃんとやっとけよ〜」
「あっ、うん...ありがとう」
結局俺じゃ力になれないのか...
無力な自分が嫌になる
俺にはちょっとずつ本音で話してくれるようになったと思ってたのに...
このまままた自分の中で苦しむの？
そんないのおちゃん見たくない
どうしても気になった俺はその足で学校まで向かった
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作者名：みー
| 作成日時：2017年3月24日 15時
