君の隣で第2章 (ページ14)

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hkside

「1年の時に3年ボコボコにしたって本当⁇」

山田に急に聞かれてちょっと焦る

「あ～それあんまり言っちゃいけないんだけど.....

本当」

ヤベ....もう1年も知ってんだ

「部活の先輩がイジメられててさ...
毎日腕とかに痣あるからおかしいなって思ったら5対1でやられてるとこ見ちゃってブチってきて.....
やっちゃった」

山田が口開けたまま固まってる

「やっちゃったって‼
ご、5人を1人で⁉ボコボコ?」

「うん...けっこうボコボコ笑ムカついて我を忘れちゃって」

テヘペロって可愛く言ったら呆れられた。

別にケンカ好きとかじゃないんだけどね
兄弟喧嘩じゃ全然勝てないから兄貴に鍛えてもらったとこあるかも...

「まぁもともと相手が悪かったし、他校とケンカとか悪いことばっかしてた奴らだったから、俺も形だけの停学で済んだけど」

だからあんまり広まってもらったら困るんだな～
内申響きそうだし...

「鍛えたりしてるんすか？」

「まぁ人並みには」

そう言うと俺の腕をじーっと見てくる山田

あっ

「腕はベースのおかげだよ」

そう言ったらへぇ～って何か考えてる。

山田って姉ちゃんの子どもにそっくりだからなんか構いたくなるんだよなぁ～

まぁ女の子だけど笑

「俺も強くなりたいな...」

急に山田が遠くを見つめてボソッと呟いた

「どうして？」

「守りたい人ができたから...」

それって...

いや...やめとこ...
なんとなく予想はつくけど

「そっか」

山田の頭をまたポンってなでるとやめてって言ってまたいつもの調子で俺を軽く睨んだ。