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ymside
どうしてこうなったんだろう....
ドキドキしてた行きの電車の事を思い出して悲しくなる
隣に座ってるいのおちゃんはどこか遠くを見つめてる
今日は待ちに待った花火大会。
いのおちゃんと約束してずっと楽しみにしてたんだ！
母さんにいのおちゃんと行くって言ったら絶対浴衣着せたいって言い出して、俺もいのおちゃんの浴衣姿見たかったから協力した。
チャイムが鳴って急いで家の中まで連れてくると、母さんがすぐに着付けてなぜか妹まで参戦していのおちゃんの髪を巻いてる笑
「できた‼」
母さんの声に急いで行ってみると...
っっ‼
「かわいい‼‼‼‼」
思わず3人でハモる笑
いのおちゃん浴衣似合いすぎるでしょ‼これ本当に父さんの⁉
髪もフワフワで可愛くなってる
妹good job！
恥ずかしそうに下を向くいのおちゃん
そんな姿もまた可愛い
電車は満員で押しつぶされそう汗
とにかくいのおちゃんがつぶされないように隅っこに立たせて俺が前に立つ。手をギュッと握るとちょっと握り返してきくれてドキドキが止まらない。
電車を降りるといのおちゃんの浴衣がけっこう肌蹴ていてビックリ‼
即座に直す汗
屋台を見ながら嬉しそうに歩くいのおちゃん。
いろんなもの食べて、射的して、金魚すくいして(結局飼えないから返したけど笑)
楽しいね‼って振り返ったらそこにいのちゃんの姿はなかった....
嘘でしょ⁉はぐれた....
急いで電話したけど全然つながらないし、俺は死ぬ気で走り回って探した。
蒸し暑い人混みの中、汗が滴り落ちる
やっと見つけた‼
と思ったら有岡先輩と嬉しそうに話してた。
そこまでは別に良かったんだけど...
先輩たちと別れた後急に元気がなくなったいのおちゃん...
やつぱり彼女と一緒のところ見るのは辛いのかな
花火を見てる時もどこか寂しげで
俺はまたそっといのおちゃんの手を握ったんだけど、握り返してはくれなかった....
「いのおちゃん...もうすぐ着くよ」
「あっ！ぼーっとしてた」
って笑いながら電車を降りる。
「いのおちゃん...無理に笑わないで...
有岡先輩と彼女見て辛かったんじゃない？」
単刀直入に聞いてみる
「.....うん....いつまでも未練たらしいよな...ごめんねやまだ...」
「いいよ。俺の前では無理しないでね」
そう言ってまた手を握ってみる
俺の方を見て眉を下げるいのおちゃん。
そのまま手を繋いで夜道を歩いて帰った
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作者名：みー
| 作成日時：2017年3月24日 15時
