鈍感な君を好きになった話(inar)

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arside











「じ、じゃあ...先にお手本見せてよ



俺女の子役やるから


シュミレーション？の成果とやらを...」












　



　
　




賭けだった




だって俺のお願いだったら




だいたい何でもきいてくれるから




　



こんなとんでもない頼みだって





きいてくれるんじゃねぇかなって...












　





「お前バカにしてんだろ笑」




「そんなことないよ...ふふっ」



　
「もう笑ってんじゃん

見とけよ〜」


　









　





きっとこの想いは


どこかでけりつけなきゃいけない

でも告白なんかしたら今の関係が崩れてしまう



だったらもう自然と離れていくしかないんだ

一緒にいたらたぶんずっと好きでいてしまうから



先輩と付き合っていのちゃんとの時間が減っていけば

この気持ちも落ち着くかもしれないし

先輩のことを好きになれる日だってくるかもしれない



君だって


それを望んでる








だから最後に

　
　



君が大事にしてたファーストキスを
　


　





奪ってしまいたいなって思ったんだ




　









　

　









向かい合わせになっていのちゃんを見ると




目を細めて俺を見下ろす














「もうちょいこっちきて」





「..あ....うん」





　

心臓の音がうるさいぐらいバクバク言ってる
　









長いまつ毛と綺麗な鼻すじとふっくらとした唇











本当整った顔してんな〜






ヤベ....俺絶対今顔赤い









いのちゃんの綺麗な手が伸びてきて




俺の両肩を持つ








　





「キス.....してもいい？」









「......うん」









ゆっくり目を閉じて待つ







　






ドキ....ドキ.....




　











うわぁ〜.....もう....まだ？.....いつ？






　






俺の両肩を掴んだいのちゃんの手にギュッと力が入る








それと同時に俺も閉じてた目を更にギュッと閉じて....


　




くる！！！？




　









鼻が触れて









唇が微かに当たる








そーっと目を開けると








目の前には



　







目を閉じて



俺にキスしてる



ぼやけてるのにやっぱり綺麗な



大好きな君の顔



　

　




慌ててもう一度目を閉じる





　

　

これ本当に現実かな...


夢じゃないよね？





　







更に唇を押し当てられて





　

　


　





.....っ....やわらかい






　




　



ゆっくりと離れていった

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