鈍感な君を好きになった話(inar)

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arside




　



「あ！大ちゃん大ちゃん！

ビッグニュース！！！！」



　



「え？」






今日はレッスンの日だから一緒に行こうと思って下駄箱のとこで待ってたらテンション高めないのちゃんが現れた







「なに..？どんなニュース？」






いのちゃんのビッグニュースって嫌な予感しかしないんだけど...


　

　






靴を履きながらきてきて〜って俺を引っ張るいのちゃん


校舎の陰のところに連れてこられた






　





「紹介してほしいってさ♡」





「...ん？......誰が？何を？」











「だから〜






大ちゃんを！2年の女子が」









「.........は？俺！？」









「そう！金井ちゃんに傘貸してあげたんでしょ？」





「金井ちゃん？........あっ！」






そういえば一ヶ月前ぐらいに急に夕立ちがきて

2年の下駄箱のとこで困ってる女子がいてたまたま持ってた傘を貸した

貸したっていってもビニール傘だし別に良かったのに
律儀に次の日俺を探して返しにきてお菓子までくれたんだ






　




「思い出した？金井紗和。中学一緒だったからよく知ってんだけどさ〜

そいつが、傘借りてから大ちゃんのこと気になってるみたいで....な、いい話だろ♪」







「.....う〜ん」





「めちゃくちゃいい子だよ。話しやすいし、ちっちゃくて小動物みたいだし笑」





まぁ...確かに少し話した感じは良い人そうだったけど






「大ちゃんとなんとなく雰囲気似てるんだよね〜

絶対気にいると思う！」




そう言って自信満々ないのちゃん

どっから来るのその自信





「......でもよく知らないし...」





「これから知っていけばいいじゃん♪」







なんでそんなに嬉しそうなんだよ...



なんかだんだんイライラしてきた




　






「やっぱいいよ....俺好きになった人と付き合いたいもん」





「え〜せっかくいい話なのに...
話してみるだけでもさ」




「だからいいって言ってんじゃん！」



　






　


しつこいな〜！



俺はお前が好きなんだよ！！



ばかいのちゃん！！！！










　








　


「はぁ〜.....



じゃあいつになったら彼女できんの？」









「え.....」



　







「だって大ちゃんに彼女出来ないと俺だって作れないじゃん！

俺来年受験だからつくるなら今しかないし...

さすがに大学生で童貞はキツいよ」















「なにそれ.....」

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