君の隣で (ページ45)

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山田が来てくれてひとしきり泣いたらちょっと落ちついた。

今日はうちに泊まりなよって言ってくれたのでお言葉に甘えることにした。

泣きすぎて目が痛い...
電車の中でコンタクトを外して眼鏡に換えるとやまだがじっとこっちを見て来た。

「えっ何⁇」

「いや.....メガネいいよ！」

「はっ？」

なんでもないと言って下を向くやまだ

こいつたまによくわかんない...笑

やまだの家に着くと先に連絡してたみたいでやまだのお母さんが出迎えてくれた

「涼介がいつもお世話になってます。
この子いっつも先輩のお話してて♪
自分の家だと思ってゆっくりしてね♡」

「母さん！余計なこと言わないで‼」

やまだが赤くなって怒ってる笑
そうなんだ～

夕飯の準備を手伝うやまだ
さすが料理男子！

今日のメニューは

カレイの煮付け、揚げ出し豆腐、大根と油揚げの味噌汁、きんぴらごぼう、白米

「おいしい‼めちゃくちゃおいしいです」

「良かった～！いっぱい食べてね」

やまだの家の味は弁当と一緒で優しい味がした。
やまだの家族もみんな温かくて、さっきまで泣いてたのが嘘みたいに心も温かくなった。

お風呂も先にいただいて、借りたやまだのスウェットを着てみるけど手と足が短い笑
やまだの匂いがふんわりと香った。

「ごめんねちっさくて...」

やまだがちょっと拗ねてる...笑

「今からまだ伸びるって♪」

「だといいけど....」

風呂交代して部屋で待ってるといろんなものが目に入る。
サッカーボールやユニフォーム着てる写真...
そういえばサッカー部に入りたかったって言ってたな...

ベッドにちょっと横たわるとそのまま寝てしまいそう...
今日あったことが全部夢のような気がしてきた。
いっそ夢ならどんなにいいか...

「いのおちゃん？寝ちゃった？」

やまだの声にパチっと目を開ける

「あっベッド使っていいよ～俺布団で寝るわ」

そう言ってさっきお母さんが持ってきてくれた布団をひこうとするやまだ...

「俺たち付き合ってるんでしょ？一緒に寝てもいいよ」

「っっ‼」

赤面するやまだ

「いや～俺の理性が...」

「はぁ⁉バカじゃないの⁉」

俺相手に何言ってんだこいつ

なんか俺も暑い汗

「じゃあギュってして寝てもいい？」

恥ずかしいから目を合わせずに頷く。

一緒に布団に入るとやまだの綺麗な顔が目の前に...ち、近いし

するとやまだが静かに話しだした