君の隣で (ページ7)

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arside

「ひかは進路の事もう考えてるの？」

朝あまりにもいのちゃんが熱弁するもんだからちょっと心配になって聞いてみた

「進路？なぁ～んも考えてねぇ」

卵焼きを頬張りながらひかが答える

ほらねやっぱりまだ大丈夫じゃん!

だよな～とか言いながら俺もおむすびを口いっぱいに頬張る。

昼食はいつもきまって3人で屋上で食べてる
暖かい風が鼻先をかすめて気持ち良い。

「でもゼッテー受験勉強とかしたくないから専門学校かな～音楽系の...
専門的な知識も身につけたいし、音楽関係の仕事に就きて～」

「..........」

俺は箸で摘んでいたおかずを思わずポロっと音がしたかのように落としてしまった。

「聞いた？大ちゃん！光でもここまで進路の事ちゃんと考えてんだよ‼」

「おい！サラッと俺のことディスってんじゃねぇーよ‼笑」

そんな2人のやり取りをどこか遠くで聴きながらぼんやり思う

ひかが意外と真剣に将来の事を考えててビックリした。
確かに愛だ恋だ言ってる場合じゃないかも...

でも来年は受験だよ！今青春しないで！いつするの⁉⁉

って言おうとしたけど、100倍返しぐらいでいのちゃんになんか言われそうだからやめといた。