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ymside
昼休み...俺は勇気を出して2年の校舎にきた
先輩にじろじろ見られて恥ずかしい汗
いのおちゃんは確か4組...
4組を見回すと弁当を食べている生徒が何人かいる。
もう屋上行っちゃったかな...
ガッカリして帰ろうとすると
「あれ〜やまだ〜」
いつもの気の抜けた声に振り向くと、パンを持って立っているいのおちゃん
「どしたの?一緒に食う?」
その問いかけにコクンと頷く
「あっ...でも2人で食べたい!俺いのおちゃんに弁当作ってきたんだ..」
「うそ〜!なにそれ....嬉しいんだけど...」
って片手で口を抑えるいのおちゃん
か、かわいい...
「みんなと一緒じゃない方がいいの?」
「うん....俺...女子とはちょっと....」
あっ...て顔してLIN◯しとくわ!って言ってくれて一緒に中庭にきた
俺が作った弁当を見るとうわぁ〜って声出して幸せそうに食べてる。
いつものいのおちゃんだ!頑張って早起きしてよかった‼
「なんてLIN◯したの?」
「んっ?俺とどうしても弁当食いたい奴がいるから行ってきます♪って」
「そっか笑」
ここからが重要だぞ〜山田!
「いのおちゃん....」
「ん?」
「明日からも俺と一緒に食べてくれないかな...俺毎日いのおちゃんの弁当も作ってくるから」
そう言うとう〜んって考えて
「やまだ...俺のためにありがと。でもそこまでしてもらうのも悪いし、気持ちだけ貰っとくよ♪
この弁当ちょーうめー!今日パン買えって言われたから本当に助かったわ」
って...
いのおちゃんの為だけど俺の為でもあるのに....
「いのおちゃん...俺さ、あの時いのおちゃんに助けてもらって、バイト誘ってもらえて本当に感謝してるの。それまで高校生活にも馴染めなくて全然楽しくなかったし....
だから何かしたくて...俺料理するの好きだし。ダメかな...」
自分の気持ちを言葉をつないで一生懸命伝えてみる...
伝われ〜‼
「毎日大変じゃないの?」
「一個も二個も一緒だから!」
「2人で食べてたら勘違いされるかもよ〜」
「勘違い上等!俺男が好きだし!」
「ブッッ」
そこまで言ったらいのおちゃんが吹き出して爆笑した。
「必死だな笑.......いいよ...やまだの熱意に負けたわ」
よっしゃああ!ってガッツポーズするとそんなに⁉ってまたいのおちゃんが笑った
「やまだ...」
「ん?」
「本当は...ちょっとキツかったの...ありがとな」
そう言われてやっと少し心を開いてくれた気がした
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作者名:みー | 作成日時:2017年3月6日 20時