神様と不運男子 (ページ11)

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ー仇ーページ11

仕方ないから伊野尾ちゃんに無理やり俺の服を着させて帽子を深くかぶらせた

｢で、具体的に何買うの｣

｢え、日用品｣

｢だーかーらー！それを何かって聞いてんの！！｣

マジで話通じないんだけど

｢あ～、どうしよう
なんでもいいや。山田が決めてよ｣

なんでもいいって...
せっかく電車乗って大きいショッピングモールに来たのに

とりあえず服は必要だよな
あとは食器とか？うち少ないし

それにしてもやけに俺とすれ違う人が俺を見てくる気がするんだけど

｢あ、そうそう涼介！俺の事見えんの今は涼介しかいないから｣

｢は？！｣

今日イチの大声を出してしまった

いや、当たり前だわ
だって周りから見たら独り言が大きすぎる人だから

あああ恥ずかしすぎる
穴があったら入りたい

結局、自分でもわかるくらい顔を真っ赤にして家に帰った

伊野尾ちゃんが駄々こねたのは言うまでもない