宮田どこ? ページ33
宮田は俺の顔を見ないで出ていってしまった
え?俺のせい?
教授から貰ったチャンスを好きな人に伝えたかっただけなのに?
幸せを分かち合いたかっただけなのに
「宮田...?」
気がついたら俺はその場で泣き崩れていた
追いかけなきゃいけない
わかってる
俺の時は宮田は探してくれた
わかってる
宮田は...俊哉はこんな俺を愛してくれてたのに
俺は俊哉から離れるって言った?
「どうしよう...俺なんてことを」
ふと我にかえり家を飛び出した
「俊哉...俊哉...」
俊哉が行く場所がわからない
俺はなんも知らない
思えば最近あまり会話も減ってった気がするし
一緒にご飯食べることもへった
「どこだよ!」
見つけられないどころか心当たりもない自分が嫌でムカつく
なにが恋人だよ
なにが好きだよ
「笑わせんなよ」
なんにも分かってないじゃんか
そこからありとあらゆるところを探したしみんなにも電話してみた。
けど見つからない
人気の少ない公園のブランコに腰をかける
夏なのに少し肌寒く感じる
こんな時俊哉がいれば
「俊哉ヒック...俊哉...」
俊哉のことになるといつも泣いてしまう
それくらい好きなのに
「玉ごめんね」
あぁついには幻聴まできこえてきたのか
「玉愛してるよ」
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作者名:ふらわぁ | 作成日時:2018年3月5日 0時