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ねぇ玉 ページ31
「え？」
「突然で驚いたと思うけどさ、俺行きたいし...
あっ！もちろん別れない。遠距離恋愛だよ！」
ここ一番の笑顔を輝かせて話す玉は無邪気で子供みたいで...俺は今この玉をどんな目で見てるんだろう
「あ、あのさどれくらい向こうに行くの？」
「ん〜あまり分からないけど3年とか？」
さ、3年？！？！
「教授が向こうに置いてきた仕事を一緒に片付けてもらいたいって言ってたから」
「それはその〜3年もかかるもんなの？」
冷や汗がゆっくりとたれてきた
あぁダメだ泣きそう
「大丈夫！すぐ帰るから」
すぐ...すぐね...
3年をすぐとか
「...なんで」
ポロッと出てしまった本音
玉に聞こえてないよね？大丈夫大丈夫
「なんでって...」
き、聞こえてた〜?!?!?!
「宮田は応援してくれないの？」
「いや、応援するよ！...するけど」
「けど？」
不安な顔で俺の顔を見つめる玉の視線が痛くて
話すのが怖くなるけど
「俺は...玉と離れたくない。玉を手放したくない。玉を、玉をもっと近くで感じていたい」
何言ってんだよ
こんなこと言って玉がよく思うはずがない
やめろやめろ
「玉、行かないで」
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作者名：ふらわぁ | 作成日時：2018年3月5日 0時
