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S｢えー、転校生を紹介します。入って｣
N｢二宮っす｣
ポケットに手を突っ込み、俺と話す前の、さっきとは全然違うヤンキーみたいな態度にもどっていた
S｢おい、フルネームだろ｣
N｢やだよ、翔ちゃん以外に名前で呼ばれたくない｣
S｢……二宮和也。みんな仲良くしてやってな｣
俺が代わりに言った途端、女子の中から小さな悲鳴が起こった
｢まってまってやばいんだけど｣
｢櫻井先生+二宮くん最高｣
｢超イケメンじゃね？｣
次々とそんな声が聞こえるから、もう1度二宮の顔をまじまじ見てみると、さっきはそこまで思わなかったが綺麗な顔立ちをしていた
しばらく見てしまっていたのか、
N｢なに？見とれちゃった？｣
とかニヤニヤしながら言うもんだから、また女子たちが騒ぎ出す
S｢席は一番後ろだから｣
一番後ろの空いている席を指すと
N｢え、やだ｣
わけのわからないことを言いながら後ろの席に向かうと、机と椅子を持って一番前に来て、教卓の目の前の席に座っていた男子に声をかける
N｢おい、そこ変われ｣
ちょいちょいちょい、困るんだよそんな勝手なことされちゃ
｢はっはい｣
その男子生徒は、言われるがまま一番後ろの席に移動した
S｢おいおい、なにやってんの｣
N｢俺視力悪いんで、前にしてもらいました｣
またニヤついてる
嘘だ。転校直前検診で、視力1.0以上あったの知ってるぞコラ
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作者名：めい | 作成日時：2018年7月9日 17時
