家族。《J.W》

ようたいきゅうへん ページ28

淳太side





結局、あの格好のまま仕事ギリギリまでいて、


病院いく？って言ってもめっちゃ泣いて嫌がるから


結局連れて来ず…





俺が出て行く直前に大毅が帰ってきたから、


俺は大毅に望を任せて、仕事に向かった







看護師A『これ、こころちゃんの検査結果です』



淳太『ありがとう、あっ、ついでにこれコピーしてきてくれへん？』



看護師A『わかりました』






看護師B『中間先生、りょうくんのお父さんが外来にいらっしゃてて、

なにかお話があるみたいなんですけどここに来てもらいますか？』



淳太『あっ、そうなん？えーっと行くわ、』







病院に着いてからは大変大変


家で出来ひんかった分の資料整理とかをしようとおもっててんけど



この通り、忙しい。





小児科は5階やけど、


外来は一階やから急いで外来にいって、


俺の担当の子の親のところに向かう。








淳太『そうなんですか……わかりました。

それは直接伝えなくていいんですか？』



親『大丈夫です………』








ここに来た理由は、俺の担当するりょうくんっていう子のお母さんが


事故で亡くなったみたい。






そんな残酷なことある………？


子供が頑張って入院して治療頑張ってる



なのに完治して退院するとき一番にあう家族の一人とは


もう二度と会えない……




お母さんっていう一番大きな存在。





これをあの子に伝える、俺の勇気も考えろや……





淳太『では…………伝えさせt…(prrr.prrrr)

すいません、ちょっと失礼します、』







病院用の携帯が白衣のポケットで鳴り響く








淳太『えっ、……あっ……はい……

すぐ………………向かいます………』






のんちゃんの容態が急変した

救急車で搬送されてるとのこと…



急なことで頭が追いつかなかったが

さっきのお父さんのことを思い出して


ぱっと振り返ると、もうりょうくんのお父さんの姿はなかった……

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