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晩御飯を食べ予習をしてお風呂に入り髪を乾かしベットに寝転ぶ。
" お友達になってくれませんか… !! "
私の頭からは彼女の姿が離れてくれなかった。何をするにも彼女のその一言が何度もリピートされるのだ。
まだ連絡先を交換するほどの仲ではないが私からしたら凄く嬉しくてたまらない。
はじめて言われたのだから仕方ないでしょ。
" 是非、 "
人見知りが発動し彼女みたいに可愛らしい笑顔はできなくて彼女を怖がらせてしまったかもしれないと思ったがそんなことはなかった。
彼女は私の手を温かく包み込んでよろしくね!と言ってくれた。
その手はほかのクラスの友達からの呼び声で直ぐに離されてしまったが私はまだあの時の感覚を覚えている。
きっとマナもライもびっくりするだろうなぁ、
明日も彼女と話せるといいな。
いつか2人で放課後や休日に遊びに行ったりテスト前に残って勉強教えあったりとかできたりするのかもしれない。
とある物語のヒロインみたいに皆から好かれ友達も沢山いるような子では私はないけれどその周りにいる友達はいる勉強は少しできる的なモブにはなれただろうか。
明日が楽しみで楽しみで仕方がない。
明日からは午後の授業もあるようだし好きなお菓子でも持っていこうかな。
マナとライのことも紹介しないと。
あれしたいこれしたいだなんて子供のようにはしゃぎ妄想をふくらませていくうちに瞼は落ちついには意識も夢へと行ってしまった。
次の日の朝はいつも通り何も変わらない。
母に叩き起され急いで準備してマナとライをちょっぴり待たせてしまった、
いや、少し変わったかもしれない。学校へと向かう足がいつもより軽い気がしたから。
「 そういや昨日マナとちゃんと寄り道せずに帰れたの? 」
「 え、昨日ライと帰ったんや…… 」
『 2人とも用事あったから1人で帰ったよ。それより聞いてよ。私友達できたんだ〜 』
「 A道に迷わなかったんだ。大人になったね〜……ってAに友達 ッ?! 」
「 男か?!女か?! 男やったら絶対俺らに紹介してから友達になれよ?! 」
『 私はもう大人だよ。 それに男でも女でもどっちでもいーでしょ…… 遅刻しちゃうから早く歩いて 』
「 昼休みそっち行くから友達捕まえといて 」
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作者名:ぱーぺに | 作成日時:2024年1月25日 17時