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LHRも終わりやっと放課後になった。
今日が入学式だったため殆どの人は保護者の人と帰るみたいだ。
私は入学式後に仕事があるからお昼ご飯適当に作って食べてね〜と朝家を出る前に母に言われたため寄り道せずに真っ直ぐ家に帰るつもりだ。
鞄に荷物を詰めてうんとこしょいと背負って教室を出ようとした時2件の通知音が私のスマホから鳴った。
マナ遊びの用事できたからライと帰っといて〜
ライごめん!用事できちゃったからマナと帰っといて!明日からは毎日一緒に登下校できるようにするから!!許して!
『 …既視感で帰れるか、 』
後日二人から怒られるかもしれないがまぁ私は悪くない。というか彼らが過保護すぎるのだ。
毎日登下校できるのは嬉しいが私ももう高校生。子供じゃないんだから1人でも大丈夫なのに。
きっと幼稚園から中学まで私とは違い明るく人気者だった彼らだからきっと昔の友達と再開し遊びに行こう!とでもなったのだろう。
放課後遊びに行くなんて青春をしてる彼らが羨ましく思えてしまう。
スマホをポケットにしまい周りを少し見てみると気になる子に話しかけたり久しぶり!なんて抱きしめ合ってる人がチラホラ。隣の男の子なんて爆速で片付けをしてどこかへ走っていってしまった。
鼻歌をしながらだったからきっとこれから嬉しい予定でもあるのだろう。
いいないいなぁ、私もそんな青春してみたい。
まずは友達作りから?
数年間友達おらずの私には無理か。
「 あ、あの 如月さんッ … !! 」
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作者名:ぱーぺに | 作成日時:2024年1月25日 17時