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『 ＿＿中学出身。如月Aです。1年間よろしくお願いします。』
座れば私以外の人の拍手が教室に響き渡る。こんなThe普通の自己紹介に拍手してくれるなんて優しい世界だなぁなんて呑気に考える。
他のか行の人が終わりついに来た隣の席の男の子の自己紹介。順番が近づけば近づくほど焦っていたのは見ていてとても面白かった。
「 佐伯…イッテツ……です。 」
" え、それだけ？？ "
もしかして彼は私のように自己紹介で何を言うか悩んでいたのではなく、大人数の前で自己紹介することが恥ずかしく、緊張していて冷や汗をかいていたのだろうか。
少し遅れて鳴り響く拍手に彼はほっと息をつき席に座る彼を見ては確信した。
きっと彼は私と同じ種類の人間だ。
初対面の人との会話はほぼ皆無。なぜなら人見知りだから。だってだってだってね？はじめましてだよ？マナとかライは小さい時から遊んでいたから壁がないから大丈夫なんだけど初対面って壁しかないじゃん。まぁ、当たり前なんだけど。
壁しかないのにガツガツと話しかけて行く人は本当に猛者だと思う。その猛者がライとマナなんだけどねー
なんど彼らみたいにコミュニケーション能力があればと思ったことか。
中学の時は話す相手もいなかったからずっと独りで無口な1人狼だと勘違いされていた。慣れたら無口なんかじゃないのに。人馴れしてない私が6割悪いんだろうけど
" これ、ペア活動大丈夫かな "
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作者名：ぱーぺに | 作成日時：2024年1月25日 17時
