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「 …… なんでテツがいんの 」
『 断れなかった 』
「 アッ、ごめんね…そんな睨まないでライくん…… 」
「 はぁ〜…… 」
『 ライ 』
時は経ち放課後になった。SHRの終わりのチャイムが鳴り数秒後、教室のドアが開いた。誰だと思い扉に向かうクラスメイトの視線
その先にいたのはライだった。女子のほとんどがライの顔面の強さに動かなくなっていた。
少し嫌な予感がした私はンゴちゃんにまた明日と挨拶をし佐伯くんの腕を掴んでは急いで教室を出ようと反対側のドアから出ようとした。
しかしライがそれを見逃すわけがなく出た先にあったのは昔と違って大きくなったライの体。
ライは私が佐伯くんにしてるみたいに私の腕を掴みどこかへ行こうと引っ張るがセットでついてくる佐伯くんを見ては不機嫌そうな顔をする。もちろん佐伯くんは気まずいなんて顔をしている。ごめんね
『 ダメかな 』
「 ダメじゃないけど…… 」
そっぽ向き頬を膨らまし拗ねる彼の顔を覗き込み視線を交わせながらダメかなんて聞けばため息をつきながら仕方ない…とお許しを出して貰えた。いいよなんて言っているがまだ拗ねてるのかこっちを向かない彼の頭を昔のように佐伯くんを掴んでいた手でよしよーしと撫でてやる。昔は私より小さくて可愛かったんだよなぁ
「 A、子供じゃないよ もう 」
『 知ってる。でもこれ好きでしょ？ 』
「 ……まぁ、 」
ライが大人しくなったところで部活動を見て回ろうと佐伯くんに行こう？と声をかけるがこちらをなかなか見ず動かない佐伯くんに少し違和感を感じる。
いつもなら笑顔で行こう！と言いながら着いてくるのに
ライに構いすぎたからこちらも拗ねてるのだろう。いや、流石に違うか出会って1週間も経たない異性に嫉妬なんてまさかね。
きっと彼の視線の先に何かがあるのだろう。
私も彼の視線を追うようにその先の者を見た。
きっとライや佐伯くん、目の前にいる人達の視界に私はいないだろう。
「 イッテツにライじゃないですか。 珍しい組み合わせですね。」
「 誰か待ってんの？ 」
「 俺ら今から部活動見に行くんだけどどう？ 」
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作者名：ぱーぺに | 作成日時：2024年1月25日 17時
