. ページ19
席につき窓の外を覗くとそこには朝早くからグラウンドで練習をする部活動生の姿があった。
" 運動部入ったら私も朝早くに起きて練習しなきゃなのか… "
仲間と共に汗水を流す姿はまさに青春。
でも私は朝早くに起きるなんて苦手だし機嫌が悪い。学校に足を進めるだけで嫌々してるのに朝練のためになんてもうダメだ。それに朝早くから運動なんてしたらお昼ご飯前にお腹が空いてしまうなんてアンハッピーセットすぎないか？
そんな私には体を動かすなんてこと体育だけで十分すぎる。よし、ライが可愛くお願いしてきても空から槍が降ってきても運動部だけはやめておこう。
" 私は見てるだけでいいや "
なんて思い視線を逸らした先にいたのは体育館から出ていく部活動生。朝からご苦労さまです。
体育館から出ていくということはそろそろSHRの時間になるのだろうか。まだ慣れない学校生活だから何も分からない。
「 如月さん お、おは…おはよう！！ 」
『 …おはよ 』
声のするほうを向けば笑顔で挨拶をしてくる佐伯くんがいた。少し制服が着崩れてるのは走ってきたからだろうか、息も少し上がっているようだ。
同級生に挨拶されるなんてあまりないことだから少し緊張してしまったが彼のことを怖がらせてないだろうか。
まぁ、大丈夫か。なんて思い視線を窓の外へ向けるがそれはすぐに元に戻ることになる。
『 私の顔に何かついてる…？ 』
「 ついてない！！ 」
隣にいる彼からの視線が痛いのだ。昨日のことを根に持ってるのだろうか。いや、恐らく違うだろうなぜなら彼は深呼吸をして何かを言おうとしているから。
まだSHRまで時間はあるだろうし頬杖をつき彼をじっと見つめながら何か言われるのを待っていた
「 一緒に部活体験行かない？！ 」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 305人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱーぺに | 作成日時：2024年1月25日 17時
