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「 えっとぉ… 」
はじめましての彼らに少し戸惑う周央さんに私は慌てて彼らと自分は幼なじみなことを説明した。
説明している時にマナとライが周央さんをじっと見つめていたため彼女は冷や汗らしきものをダラダラとかいていた。
流石に可哀想だったから2人にそれ、やめて。と言ってしまった。
「 いやぁ、俺らが心配する必要なかったみたいで安心した！ 」
「 Aの初めての友達が周央さんでよかった！ 」
2人と周央さんははじめましてのため自己紹介、挨拶をお互いにしている間に私は1人黙々とお弁当を美味しく頂いていた。
「 始めての…友達……？？ んへ、ンゴが如月さんの初めてのお友達かぁ 、嬉しいなぁ。 」
『 ちょっと余計なこと言わないでよ 』
近くにある椅子に座り私の机を囲むように4人でお昼を食べることとなったのはいいものの彼らが私の方へ詰めてくるから少し動いただけで隣に座ってるライに身体が接触してしまうくらい狭い空間。お弁当が食べ終わったくらいに3人もお話が終わったのか余韻に浸る周央さんを見ては余計なことを2人が言ったんじゃないかと思ってギロりと軽く睨みつける。
目を逸らしているということは余計なことでも口にしたのだろうか。
まぁ、言ってしまったことは仕方がない。心の中では彼女は悪い人でもないだろうし友達だし一つや二つくらいならいいや。なんて甘やかしてしまう自分がいた。
『 ンゴちゃんだし別にいいけど…』
「 エッ、A今…！！ 」
『 あ、ごめんね周央さん。勝手にンゴちゃんなんて呼んじゃって 』
「 ンゴちゃんって呼んで！！ンゴも今日から如月さんじゃなくてAちゃんって呼ぶから！ね？！」
「 聞いたかライ！！Aがついに！！」
「Aが成長した！！」
つい出てしまった言葉。前々から彼女を苗字呼びではなく名前であだ名で呼んでみたかった。その想いが強かったのかポロリと口から零れ落ちた。
沈黙が流れる私たちの空間。出会って2日でンゴちゃんなんて馴れ馴れしい。謝ろうと謝罪をした途端ンゴちゃんは机を越えこちらへぐいっと顔を近づけ必死に説得をしてきた。
嫌われなくてよかったと安心した気持ちとさらに仲良くなれた気がしてくすりと笑うとまた流れる沈黙。
「Aちゃんが笑った〜ッ？！」
『 別に驚くことでもないでしょ』
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作者名：ぱーぺに | 作成日時：2024年1月25日 17時
