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「 如月さん！ 」
『 周央さんおはよう。 』
「 もうお昼休みだからこんにちはかな〜 」
周央サンゴさん。出席番号は私の4つ後の10番。黒のカチューシャにピンク髪、タレ目で赤ちゃんのようなモチモチ肌をしている彼女は可愛い。
あまり笑わない私に笑顔で話しかけてくれる彼女が仏のように見える。
話は変わるがあれから佐伯くんは休み時間になる度に次の時間の用意をして直ぐにどこかへ行くから結局この気になる気持ちは今、昼休みまで引きずっている。
まぁ、そんな気持ちも彼女の笑顔とお弁当、一緒に食べない？のお誘いの言葉で一時的に吹っ飛んでしまったが。
「 私の席で食べる？ 」
「 え、いいの？！食べる食べるー！！ 」
私の1つ前の席の子が違うところでお弁当を食べるらしく席が空いているため借りるねと一言伝え2人向かい合ってお弁当を広げたところで私は何かを忘れている気がした。
気の所為か。今は周央さんとのご飯を楽しもうとお箸を出しお弁当に手をつけようとしてた時だった
「 如月さん。他のクラスの人が如月さんのこと呼んでたよ。 ほら、ドアの前にいる2人 」
『 教えてくれてありがとう。 』
1人のクラスメイトが私にそう声をかけてくれた。
始めは私が何かやらかしたからわざわざクラスを特定して何かを言いに来たのかなーなんて思っていたが入口を見ると違っているようだった。
その人物2人は私と目が合うなり教室におじゃましマースなんて言って入ってきては私の席まで来た。
いきなり来て教室に入るものだから教室の女の子はザワついていた。
いや、顔が良いからか？？中にはあれ、代表のマナくんだよね…入学式の時あまり顔見えなくてわかんなかったけど近くで見るとイケメンすぎ……私惚れちゃうかも！！なんて言ってる子もチラホラいて何故か緊張というものをしてしまう。
「 A 朝の約束忘れとったやろ 」
「 まぁ、そんな感じはしてたけどねー 」
『 約束って…2人が無理矢理言ってきただけじゃん。 』
「 そんな無理矢理だなんてー。ね、マナ 」
「 無理矢理だなんて酷いわー。 な、ライ 」
『 はいはい。イチャつくなら自クラスでやってくださーい 』
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作者名：ぱーぺに | 作成日時：2024年1月25日 17時
