【2j3j】君と目が合って好きだと気づいた (ページ2)

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初めての道に私は頭がおかしくなりそうだった。まるで迷路をしてるみたい。それに比べ2人は余裕そうな顔で私の前を走っている。

『ねぇ！！』

｢何？！｣

『入学式ってさぁ！！

8時30からじゃなくて9時からだと思うんだけど何で私たち走ってんの？！』

私たちと同じように走っている制服を着た人のネクタイの色は私たちと違っていることに気がついた私は足を止め2人に大きな声で言った。

足を止めこちらを見る2人。まさか気づかなかったのか？？

私たちと同じ色のネクタイの人はのんびり歩いているのに気づかないことなんてあるのだろうか、

マナが持っている私の鞄を開けては数日前に家に制服と共に送られてきた予定表の紙を出し2人の顔の前に突き出す。

｢ 9時から開始…… あと1時間もあるやん！！｣

｢体力無駄に使っちゃったじゃん！！｣

『なんで二人共こっち見るの？！私が悪い？！そうなの？！』

2人と違って体力がない私は紙を半分に折り団扇のようにしてパタパタとあおぐ。これじゃあせっかく整えた髪も台無しだ。鏡は持っていない。近くのコンビニで朝ごはんを買うついでに髪を直そうか。まだ時間はたくさんあるようだし私は2人にコンビニに行ってもいいかと聞いた。2人とも時間潰しに丁度いい、ちょうど朝ごはんも食べてなかったらしく OKと許可をしてくれて私たちは行き先を近くのコンビニに変更した。

もちろん。私はここら辺の道を歩くのはじめてなので彼らの後ろに着いて行った。

｢ A 先になに食べるか選んで。お会計まとめてしとくから｣

『ん〜、じゃあメロンパンにしようかな。』

｢それだけで足りるん？遠慮せずカゴの中入れときやAの奢りなんやし｣

『え、ほんと？じゃあクロワッサン…って何サラッと私の奢りとか言ってんのマナ』

｢バレた？？｣

｢バレバレなんだよねマナ。お会計は俺らでしとくからA髪直すんでしょ？早くしないとまた走ることになるよ。ほら行っておいで｣

私のメロンパンと2人の朝ごはんが走ったカゴを持つライに早く早くと背中を押され私は急いでトイレへ行き崩れた髪を整えた。家を出る時と違ってメイクが微妙に見える気がする、走って少し汗をかいたせいだろうか。こんな顔を2人に見せていたなんて考えると恥ずかしく感じてしまう。

少し顔に熱がある気がするのはきっとさっき走ったせいだ。