YOU (ページ6)

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神はなぜ私にこの道を選ばせたのだろうか。

私の目に映るのは鎖に繋がれた子供たちそして人だったものだった。時が止まっていたからか彼らは涙を流しているが何も聞こえない。私が恐る恐る彼らに近づき顔を確認した時だった。脳内である言葉が浮かんだのだ

" 天子 "

『 …全員見たことがある顔。なるほどね。』

この村には年3回豊作を願う儀式、祭りが行われる。白い服を着て踊るのは5歳くらいの黒髪の少年少女たち。私は黒髪でなく空のような髪色なため免れることができた。私が彼らから突き放される理由は恐らくこれだろう。

毎年彼等は踊った後神に祈りを捧げるため神父様と何処かへ行く姿を見る

しかし彼らのその後を知るものは神父のみ。私たちは何も知らない。

『彼らを拘束し何をするつもりなのか、』

暗くてよく見えないが恐らく神の像であるもの

そしてその前にあるのは宝石のように輝いていたであろう器。何か長時間入れていたのだろうか
錆びていて銅のような粉が指につく

どうやら調べてみることはたくさんあるようだ。

私は1度この部屋から出て階段を登り神父様の部屋を調べることにした。

" 不気味なこの部屋を早く出よう "

ドアノブを掴みドアを開けようとした時。
何度捻っても押してもドアは開こうとしなかった。
目を擦りもう一度見ればドアには鍵がかかっていた。

鍵をかけた記憶は1ミリもない
誰の仕業なのだろうか

ドアを開いた時私の頭の中にあることが過ぎったのだ。

「どうしてここがわかったのかな」

時が動き始めた

・・・

目覚めの時がきた