YOU (ページ4)

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祈りの場所の奥には神父様の部屋があると聞いたことがある。

きっと今私の目の前にある大きな扉のことだろう。
少し悪い気がするが今までされたことを考えてみればこれくらいどうってことないだろう。

『失礼します。』

扉をノックするが当たり前、誰の声もしない。
しかしこの奥に神がいたら何もなしに入るのは無礼じゃない？？
私は1度頭を下げ軋むドアをゆっくりと開け足を踏み入れるのであった。
まるで探偵のような気分だ。私はこの日のことを来世になっても忘れないだろう。

何も変わらない。
The普通の部屋なのに何故だろうか鳥肌が止まらないのだ。特に本棚。

何故だ

部屋全体を見渡し何も危険なものがないことを確認してから私は震える足を何とか動かし机の前まで移動した。
その時私は違和感を抱いた。

『傾いている、、でも本棚は、机は傾いていない。一体どういうこと』

オウサマが座ってそうな椅子に腰を下ろし部屋全体を見渡すが平行のように見える。
なぜ私は傾いていると感じたのだろうか。
全てが謎である。

『気の所為…よね。この鍵はどこの鍵だろ』

深呼吸をし心を落ち着かせる。
焦らないで私。神は私のことを見ていても神父様は私のことを見ていないの大丈夫。
私の手の中にあるのは机の上に置かれていた手の平より少し大きいサイズの鍵だった。
机の引き出しの鍵かと思ったが引き出し全てには鍵がかかっておらず全て開くようになっていた。

" つまらない "
子供の集中力なんてそう持つはずがない。
何も起こらないこの部屋に私は少し飽きてきていたのかもしれない。机の上に足をあげ口笛を吹こうとした時私はあるものを見つけてしまったのである。

それと鍵を交互に見つめ少女は口角をあげた。

『み〜つけた !! 』