YOU (ページ15)

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You side

「うんま！！！！

美味しすぎますってぇ… 」

『レオスさんに美味しく食べてもらえてオムライスも喜んでますよ。

ありがとうございます。でも私そんな褒められるほど上手くないです… 』

威嚇をしていた彼は実はお腹がすいていたよう。
私に何か液体を飲まそうと家に1歩足を踏み入れた時オムライスのいい匂いにより腹を鳴らしていた。食に困っているからこんなことをしているのかと思った私はオムライスを食べてくれないかと提案。お腹がすいている彼は尻尾をふりながら現在オムライスを頬張っているのだ。

食は人と人を繋げる素敵な時間である。
私は少し冷たくなったオムライスを食べながら彼と中を少しずつ深めていった。

「ご馳走様でしたぁ〜！！いやぁ本当に美味しかった！！Aくんには感謝しないと！！

あ、洗い物は私がしますよ

A くんはソファーに座ってゆっくり寛いでくださいね？ね？」

米1粒残さず完食した私達。私が自分と彼の食器を持ち上げ流しに持っていくと慌てた様子で彼はこちらへ駆け寄り私の背中を押しソファーに無理矢理座らせた。人の家を襲おうとした癖にしっかりしているところが少し面白く感じクスクスと笑ってしまう。

『 … じゃあお願いします。』

私がそう言えば腕まくりをし任せろと言いながら台所へ戻り食器を洗う彼をソファー越しにじっと見つめ私は何をしようかと悩んでいると玄関のドアがすごい音を出しながら開いた。洗い物をしていたレオスさんは急いで手を洗い私を守るかのように大きな背に隠しドアを睨みつける。叶さんが帰ってきてないのにどうしようと頭の中でぐるぐると考えているうちにドタドタとこちらへ近づく音は大きくなっていきリビングのドアも玄関のドアのようにすごい音を出し開かれた。

「 A大丈夫？！」

「あれ、叶君じゃないですかぁお久しぶりです〜
オリバーくんも。」

『叶さんおかえりなさい。私はここにいますよ。あ、買ってきたもの全部片付けておきましたよ。』

「レオスくん…どうして君がここに？」

音の先にいるのは慌てる叶さんと叶さんより大きな片目隠れた男の人。私の前にいるレオスさんと知り合いなのだろうか。にしては少し仲が悪い雰囲気が出ている気がする。とりあえず私は私の体を触り怪我が無いか確認する叶さんを落ち着かせるべきか。話はそれからだ