#06 きらきらきら ページ10
「おはようさん、急に倒れるからびっくりしたで
体はどうや痛いとこあるか?」
『……ッ、。』
「溜め込まんでええんよ?」
私はすぐそばに置いてあった瓶を手に取った
両腕でその瓶を包み込み、彼をみた
「瓶の中のお星様はどうしたん?」
『………要らないから、』
「どうして要らへんの」
『………、』
「ぽかぽか、ちくちく」
『、、!』
そうだ、分かった
彼といてぽかぽかしたのは
おばさまと似ているからだ
無責任で好き勝手で
でも、それが愛おしいんだ
その優しさに、私が救われたから
「僕は君を知っとる、深海のよう綺麗瞳を持ったお嬢さん。おばあちゃんと仲良してくれてありがとうな」
忘れようと捨てたあの感情を
全部、取り戻したような気がした
「零れ落ちてく星綺麗やったで……
でもな、あれは捨てたらあかん感情やったわ」
『……どうしても。忘れたかった。』
「分からんからやんな。
少しずつ覚えて行こうやA」
『……うん、!』
空っぽだった瓶に、
お星様がうんと溜まった
_____Fin
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はくまい(プロフ) - どわ…完結おめでとうございます!とても面白かったです〜! (2020年8月11日 18時) (レス) id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - 神作を見つけてしまった…! (2020年8月8日 17時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉兎 | 作成日時:2020年8月5日 6時