yamada ページ31
山田side
「高木くん。そこは伊野尾くんの隣だって。
何回も言ってるんだから直してもらわないと困るよ。」
.
ほとんどのメンバーが振りを覚え終わっているのに
雄也だけ。
何回も同じところで注意され、何回もやり直し。
その度に本人も、他のメンバーも、表情が曇る。
.
高木「…ｽﾐﾏｾｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…。」
.
咳もさっきより酷くなってきてる。
足元もふらついてるし
ほんとだったら練習してる場合じゃないのに…
.
山田「雄也、今日はやめておいたほうが…」
高木「…いい。」
山田「でも明らかに体調悪いのに、休みなって。」
高木「…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ。」
何度声をかけても雄也は意地を張って続けようとする。
.
両手を机において体を支え深く深呼吸する。
額には汗。止まらない咳。
俺はそんな姿を見ずにはいられなかった。
.
.
.
高木「…山田。」
.
.
山田「ん？」
すると、突然雄也が俺のことを呼んだ。
山田「あ、水、飲む？それともタオル？」
そう言ってペットボトルとタオルを渡そうとしたけど受け取らない。
変わりに下向いてた顔をを少しだけあげて
.
高木「…山田はいいよな。」
て小声で言った。
.
山田「…え？な、なにが？ｗ」
高木「なんでもできてなんでも…山田ばっか…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ。」
山田「…。何言ってんだよ。どーゆーこと？」
.
高木「…。」
意味深なことを言う雄也。
山田「…。」
.
そんな雄也を俺は見つめることしかできなくて。
よく見ると目には少し涙があってウルウルしていた。
.
泣いてる…？
.
山田「…ねえ。」
.
話しかけても涙目の雄也は俺と顔をあわせない
俺にバレたくなかったのか一旦目を瞑ってから
右の口角をあげフッと笑いドアの方に向かっていった。
*
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なかっち(プロフ) - はじめまして。続きが楽しみです。いつまでも待ってます！ (2018年11月19日 19時) (
レス) id: 93f1aaa3c7 (このIDを非表示/違反報告)
萩好き(プロフ) - 更新楽しみにしつつ今後の展開も気になります。 (2018年8月6日 20時) (レス) id: ee43c6b79a (このIDを非表示/違反報告)
萩好き(プロフ) - 更新ありがとうございます。また楽しみにしつつ今後の展開も気になります。 (2018年4月21日 22時) (レス) id: ee43c6b79a (このIDを非表示/違反報告)
アンニュイ(プロフ) - YELLさん» ありがとうございます！ (2018年4月9日 22時) (レス) id: c1992a44ff (このIDを非表示/違反報告)
アンニュイ(プロフ) - 萩好きさん» コメントありがとうございます^ ^更新頻度あげれるように頑張ります^ ^ (2018年4月9日 22時) (レス) id: c1992a44ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら。 | 作成日時：2018年3月16日 0時
