俺の不等号。

yamada ページ29

山田side






八乙女「…。あれ、高木？何してんの。」





光くんの声でみんな雄也のことをみる。






岡本「…大丈夫？休憩？」



知念「さっき休憩したばっかじゃん。


まだ終わってないよ。」



伊野尾「山田もほっとけばいいのに。」



有岡「あーあ。俺も休みたいなぁ。」






山田「皆、そういう言いかたしなくたっていいだろ…。」






.





「…。」





薮「…先生。


大丈夫です。続けてください。」




.





振付師さんは俺らの険悪な雰囲気を察したのか



何も言わなかった。



薮ちゃんもフォローしつつ話をつなげてくれていた。





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…皆、余計なこと言わなくて良いのに。



せっかく気づいてもらえたと思ったのに



軽蔑した目で雄也を見る。






.





大ちゃんや伊野ちゃんは休憩する雄也を遠くで見ながら


コソコソ何か話している。




そんなみんなに少しだけイラっときてしまった。





.





それでもみんな知らんぷり。




またそれぞれが練習を始めた。




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.





「えっと、あとは……高木くんなんだけど。」





そう思っていると次は雄也の名前が呼ばれた。



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