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光くんは器用にベースを弾きこなす。
その姿はとってもキラキラしていてカッコイイ。
会場を見ると、中には熱狂的なファンもいて、女子が大半を占めていた。
彼らは『UNION』と呼ばれる、この学校では有名なユニットらしい。
曲と曲の間でたまに光くんと目が合う。
だけど、なんだか遠い存在に感じちゃうなぁ………
────ライブが終わり────
光くんは1番に私のところに飛びついてきた。
光「ねー!Aちゃん見ててくれた?俺かっこよかったっしょ?」
キメ顔で私の方を見つめる。
A「まぁ…かっこよかった……//」
でっしょ!と満更でもない顔をする。
光「んじゃ今からは自由だからさ片付けて、一緒にまわろうよ?ちょっと待ってて!」
私はとりあえず会場から出て、外で待つことにした。
5月の風は気持ちがいい。その時。
女1「あなた、名前わ?」
そう言った女率いる5.6人の女子たちが私を囲む。
女2「まっさかだけどさぁ光くんの彼女だったりしないよね?」
女1「ちょっとなにゆってんのー!こんなチビが光くんの彼女なわけないじゃんー!」
ぎゃはははははは!!
私は何も言えなくて、怖くて、目をそらした。
女1「おい。どうなんだよ、なんとか言えよ。」
私は胸ぐらをつかまれそう言われた。
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作者名:りんごちゃん | 作成日時:2017年3月17日 13時