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だけど頬に痛みはない。
私は恐る恐る目を開いた。
A「ひ、ひかるくんっ????!」
目の前には光くんがいた。
光「あのさ、勝手に俺のものに手出さないでくれる?Aちゃんの何を知ってんの??」
そう言って光くんは私の涙を拭き取るように頬に手を当てて、ごめんなと謝った。
女1「もういいし。勝手にすればいいじゃん。」
そう言って女子たちは背を向けて歩き始めた。
そんな女子たちに向かって光くんがちょっと待ってと呼び止めた。
光「あとさっ。このこと光くんに言うなよ?って言ってたけど、俺Aちゃんから聞かなくたってこの目で見てるし、わかるから。甘くみないでくんない?」
光くんは私の手を引っ張って彼女達とは逆の方へ歩き始めた。彼の手はいつも以上に大きく、暖かく感じた。
光「……怖かったよね??」
A「うんっ…」
光「これからも俺がAちゃんのこと守るから。」
A「ありがとうございます」
光「だっだからさ、、ずっと俺から離らないでくでさいっ!!!!」
いや思いっきり噛んでるし!なんて思ったりもしたけど、すんごくその言葉は嬉しくて。光くんらしくて。
私は無意識で光くんに抱きついた。
すると光くんも私を抱きしめ返してくれた。
光くんは抱きしめながら耳元で
「俺、ほんと最後決まんねぇわ……。」
私は何も言わなかった。
決まんなくたって最高の彼氏だから。大好きな光くんだから。ずっと離れないしついていく。
なんて思ってることは彼には秘密です。
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作者名:りんごちゃん | 作成日時:2017年3月17日 13時