秘密。/ JW (ページ7)

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〝もっと知りたくなった〟

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｢なに？いきなり｣

流星｢なんでやろな～｣

｢何が知りたい？｣

流星｢えっ、教えてくれるん？｣

教える気なんてないけど

｢教えられることなら｣

流星｢んーじゃあ ... 彼氏は？｣

｢秘密｣

流星｢は！？教えてくれるんちゃうの！？｣

｢他｣

流星｢えー ... なんでキャバ始めたん？｣

｢秘密｣

流星｢ ... 教える気ないやろ｣

｢ない｣

そう言ったら隣でふはっ、て笑って

〝正直やなぁ〟なんて言う

こんなに秘密だらけなのに

正直なんて言葉、どこから出てくるんだろう

流星｢なぁ、A っておもろいな｣

｢呼び捨て ... しかも下の名前｣

流星｢ええやん！お前より A って
呼んだ方が親近感わくし｣

にっこにこしてるし .. まぁいいか

私に害はないもんね

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流星｢あれれ｣

また赤信号で停まってる時に

隣でカチカチ鳴らせながら声が聞こえた

流星｢ライターつかへん ... ｣

_ カチッ

｢はい、｣

流星｢え、あぁさんきゅ｣

同伴とかで店の外でお客さんと会うときに

いつでも出せるように入れてるライター

... まさか仕事以外で役立つとは

ていうか癖でやっちゃったけど

わざわざ火つけなくてもよかったかな、

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流星｢ A 、これ青になったら左折して｣

｢？分かった｣

唐突に言い出すもんだから

何か買い忘れたものがあったのかな

そのくらいでしか思ってなくて

言われる通りに進んだ

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流星｢はいここ停めて降りて｣

｢なにここ、どこ？｣

着いたのは建ったばかりのような

真新しいきれいなマンション

流星｢ん？俺ん家｣

｢ ...？じゃあ私帰るで｣

流星｢歩いて帰るつもり？
Aん家まで歩いて行ったら朝なるで？
俺送って行けへんし～｣

なんで保健教師のくせに私の家知ってるんだ

と心の中で思いつつ、着いていくことにした

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