秘密。/ JW (ページ4)

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夕方で人通りが多い大通りを

１本裏へ入ると、もう別世界

居酒屋、スナック、バーと大人の世界

また１つ角を曲がった、警備員さん付きの

裏口へと足を進める

「おはようございます」

『今日も出勤なん？ご苦労さん！』

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この瞬間からもう学生扱いではなくなる

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今日は青のドレスにしよう

それに合わせた白のハイヒール

あらかじめ巻いた髪の毛は

右側だけ耳にかけてバレッタつけて

ここからは

〝キャバ嬢〟

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『なんか今日は雰囲気ちゃうね？』

「そうですか？耳かけてるからかな？」

『あー！そうかも知らん！かわええわ』

「そんなそんな (笑)
もう酔っぱらってるんちゃいます？」

ありがたいことに繁盛してるこのお店

入って１年くらいだけど

固定のお客さんもどんどん増えてくれてる

黒服「 Aさん、ご指名です」

「はい」

『ええ～、もう行ってまうん？』

「そんな顔せんでよ～、また来てください
あとその新しいネクタイお似合いですよ」

お客さんの変化にもすぐ気付けるようになった

「あ！また来てくださったんですね」

『覚えとってくれたん！？嬉しいわぁ』

地域 No. 1 店舗だからか、

目立った行動をすると即出入り禁止

そのおかげで強制的に飲まされることもない

逆に飲めないから

No. 1キャストにはなれないけど ...

それでも楽しいから辞めたくないと思えてる

「どうです？最近は」

『なかなか上手くいってんで！
このまま右肩上がりやとええんやけどなぁ』

「そうですね、応援してます！
お酒前と同じので大丈夫ですか？」

『ええよ！酒の好みまで覚えとったん！？
すごいな Aちゃん！』

「当たり前やないですか～
あ、お願いします」

黒服「はいっ」

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就職はもちろんしたいけど

夜はやっぱりこの仕事もしてたいな

と、思ってた

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