アイドル × アイドル (ページ34)

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その後ケータイは触らずに電源切って
仕事に集中した。

撮影が終わった時間、真夜中の 3 時過ぎ。

やっとケータイの電源入れると案の定
めっちゃ通知来る。

ほとんどさっきと変わらん〈無視？〉とか
ばっかりやったから既読だけつけて
グループトークは閉じた。

マネージャー〈長丁場お疲れ様！
ホテル帰ってゆっくり休んでね、
部屋番号は 206 よ～ (OvO) 〉 0:39

顔文字かわいすぎるやろ (笑)

今日はもう深夜やし、ホテル泊まるんやけど
なんか嫌な予感がすんねん。

ホテル名はちゃうし、そんな偶然は
あるわけないんやけど …

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望『 Aやん』

予感的中。

せやけどわたしはしゃべられへん訳で。

望『今仕事終わったん？』

『 ( 縦に頷く )』

望『あ、そか。喉壊してもうたんやな』

望『こんな時間まで仕事ってすごいなあ』

もう顔の動きだけやと話しづらくて、
ケータイ取り出して打つことにした。

『( のんちゃんは何してるん？ )』

望『濱ちゃんとこピンポンダッシュすんねん
Aも行こうや！』

『( いや、ええわ。メンバーのみんな
わたしのことよう思ってへんし )』

望『あ … 淳太くんと照史くんと神ちゃんやろ』

『( 他の4人もなんとちゃうん？
本人居るからって隠さへんくても )』

望『ほんまに俺らはちゃうねん！
… 流星はよう分からんけど、』

『( レコーディングどうなったん )』

望『あ、えっと … 3人は拒否してて … 』

『( ならそれでええよ。スタッフさんに
迷惑かけたんはわかってるやんな？ )』

望『おん … 俺らは謝ったんやけど … 』

『( 3人頭下げてないん？ )』

長いやり取り中、初めてのんちゃんが黙った

目めっちゃ泳いでるけどのんちゃんは悪ない
ちゃんと頭下げたんやから。

『( 今からグループで送るわ )』

望『え、待って！それは … 』

『( 急になんで避け始めたんか知らんけど
わたし間違ったこと言った？ )』

望『 … 言ってへん、けどこれ以上やると
俺らがフォローしきれんねん』

フォローなんかいらんねん。

間違ってるやん、3人は。

わたしはわたしが思ったことを言うだけや。

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