オトコギライ。永瀬廉 (ページ9)

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_ オトコギライページ9

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そんなこんなでやっと着いた教室。

『生きてた ... よかった ... 』

教室に入るとわたしたちよりも早く
永瀬廉がいた。

廉『あ、おはよう』

目合って、こっち来てくれた。

廉『もう大丈夫なん？』

『心配性やな～、大丈夫やで』

廉『よかった、あ、連絡先もありがとな』

電話のあと葵を通して連絡先まで交換した。

兄ちゃん以外の男の連絡先。

『こっちこそありがとう～！
授業中とか暇なとき LI☆E してな』

廉『お～、するわするわ』

キーンコーン ...

照『は～いはじまんで～！』

担任の力士。桐山照史先生。

照『もう５月も後半やし、そろそろ文化祭やで！
クラスで何するか決めんで～！』

一気に騒がしくなる教室。

もう文化祭の時期か～。

『ここだけの話な、隣のクラスは
お化け屋敷やんねんて！やから、
被らんやつ選んでコレ稼ごうや！』

力士が言ってる〝コレ〟は、明らかに
手の形から言ってお金。

照史『まあ１番はみんなが楽しんで
協力してできることやけどな ♩ 』

なんだかんだ生徒思いのええ先生。

ブーッ

LI☆E や、お、葵から

葵：文化祭めんどいな

いきなりかいな (笑)

A ：え～、楽しそうやん！

葵：劇とかやったら照明でええわ

A ：メイド喫茶とかやったら？

葵：サボる

やる気はんぱなくないな (笑)

ブーッ

ディスプレイには

廉：ひま

ちょ、今は暇やないやろ

A ：文化祭たのしみやな～

廉：何になるんやろな？

A ：永瀬廉は何かやりたいのあるん？

廉：なんでフルネームやねん (笑)

廉：廉って呼んでや

わたし、まさかの男を下の名前で呼ぶという
人生で最大の難所にぶち当たってるなう。

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