オトコギライ。永瀬廉 (ページ27)

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_ オトコギライページ27

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のんちゃんＳＩＤＥ

望『 ... 永瀬廉ってどんな奴なん？』

葵ちゃんのこと送ってる途中に
一番気になってたこと聞いてみた。

葵『 Aが唯一話せる男友達』

葵『やけど、永瀬はAのこと好き
恋愛対象としてな』

望『 Aは永瀬廉のことどう思ってるん？』

葵『多分やけど ... 好きなんやと思う』

望『 ... 恋愛対象？』

葵『おん、本人は気づいてへんけどな』

いつかは好きな奴とか彼氏とか、
当たり前にできるんやろなって思っててん。

ちっさいときから父親は酒癖悪くて
家出てって、Aはそれから男嫌いに
なってしもた。

せやから、Aは俺が守らなって
父親が出てったときに決めた。

望『葵ちゃんは家の事情知ってるよな？』

葵『おん』

望『永瀬廉、ええ奴なん？』

葵『まだそこまで詳しくは知らんけど、
普通に純粋な男やで？』

望『でもイケメンなんやろ？
女絡み多いんやない？』

葵『確かにイケメンやし女いっぱい
廊下に溜まってるわ (笑) 』

葵『けどそいつらに気づいてても自分から
行くことはないし、のんちゃんと同じやで』

望『俺と同じ？』

葵『のんちゃんも女引っ付いてるやん？
でも自分からは女のほう行かへんやろ』

それと同じや、って ... 俺と似てんの！？

せやったらちょっとは信用しても ...

いや、あかん！

葵『ま、悪い奴やないで？永瀬は』

望『今度話してみるわ、ありがとな』

話してる間に葵ちゃん家に着いた。

葵『こっちこそわざわざありがとう、
明日また学校でな、おやすみ』

望『おやすみ』

ちょっと早歩きで家に戻って着替え詰めて
急いで風呂入って、Aのいる病院に
向かう。

着いたときにはおかんも居て、Aは
もう寝ちゃってて。

俺もイス座って壁に寄っかかってたら
いつの間にか寝てて、起きたらもう朝。

望『 A ... まだ寝てるか』

母『学校行けるんやったら最後の文化祭やし
行ってき？』

望『おん、行ってくるわ
Aのことよろしくな』

こうして、登校して葵ちゃんと会った
今に至る。

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