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「っ!?」
しのぶ「虫の呼吸 蝶の舞」
気付いたときには目の前に彼女がいた。
ギリギリの所で避ける。
しのぶ「あら?」
「あっつぶない!!」
帯を使って距離を取る
危ない。もう少しで当たるところだった。
あの刀の動き方、頸を斬る動きではなかった。・・・どういう事?
刀を振るうというより、刺してきているような。
そう考えていると彼女はまた私に向き直る
私は帯を彼女に向けて放つ
「ねぇ貴方頸を斬る気はないでしょ。どうやって戦う剣士なの?」
私の帯を避けながら彼女は叫ぶ
しのぶ「さぁ? 私の攻撃を喰らえば、分かると思いますよ〜」
ニコニコとした顔を崩さないまま彼女はまた宙に舞った
しのぶ「お嬢さんは綺麗だし、私のお話が少し分かるようです。 お話してて楽しかったので、優しく殺してあげましょうね」
「っ!?」
また彼女は先ほどと同じように目の前に詰めてくる
しのぶ「虫の呼吸 蝶の舞」
「ちょ・・・」
無数に体に刺されたような感覚が走った
しのぶ「戯れ」
・・・・やはり頸を狙ってない。
多数に傷を与えられたが、頸には傷すら付いていなかった
しのぶ「さっきは失敗しちゃいましたけど、当たっていただけたようで何よりです」
そう言って笑う彼女
『今すぐ逃げろ』と本能が叫んでいた。
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