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あれから日々、血鬼術の特訓の毎日。
体力もだいぶ付いて、血鬼術を使っても中々疲れなくなってきた
現に今、私は帯紐を使って人間を吊るし上げている
ぎゅっ、と少し締めればぎゃあと声を上げる
「大袈裟。まだ骨は折れてないでしょうに」
私の声が聞こえているのかどうかは分からない。
ただ叫ぶだけの男。
「この辺にいる鬼狩りを探してるの。知らない?」
男「こ、この先!!この先の宿の方にいつもフラフラ歩いてる変な奴ならいるよ!!!刀を持ってた!!!!」
「・・・そう。ありがとう」
私はそのまま帯を男の腹首に巻きつけて思いっきり締める
男「っが!!」
「ごめんなさいね。まだ私ご飯食べてないの」
そう呟いて殺そうと力を込めた時、遠くから足音がすごいスピードで近付いてくる。
私は吊るし上げていた男をその方向へ放り投げた
「・・・見つけた。鬼狩り」
目線の先には鬼狩りの剣士。
放り投げられた男を抱えて、こちらを見ていた。
小柄な、小さな少女だった。
?「こんばんは。お嬢さん。あなたは帯を使うんですね」
「・・・柱。」
しのぶ「わぁ、正解です。私は蟲柱 胡蝶しのぶと申します。」
「あ、私はAって言います。」
そう言って会釈するとまた彼女はわぁと声をあげた
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