竈門の長男、ヒーローを目指す【鬼滅の刃】【ヒロアカ】【竈門炭治郎】 (ページ4)

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木刀を捨てたのを見たヴィランは大人しく殴られる気になったのかと思い俺に勢い良く迫ってきた。
それに対して俺は少し距離がある中、踏み込み男の首に手刀を落とした。

上手くきいたらしく男はそのままドサッと倒れた。
ふぅ……水面切りを応用してみたんだが、上手く出来て良かった…。

ずりずりと男を引きずりながら山を降りるとそこには別の男や警察が立っていた。
え？まさか母さん達が遅すぎるあまりに警察呼んだとかじゃないよな？

突然の事で頭を混乱させていると君！と声をかけられた。

「なっなんでしょう！」
急に声をかけられしかも頭が混乱している中で言われたので思わず上ずった声が出てしまった。
うっこれは結構恥ずかしいぞ。

「どうしてこんな夜遅くに山に？後、そこの男はここ最近の事件の犯人のヴィランだ。貸しなさい。」

あぁやっぱり、この人はヴィランだったんだ。
だけど不思議だなぁ…ヴィランだったら個性とか使って攻撃してくると思ったんだがもしかしたら攻撃する事によって発動される個性で、当たってなかったら分からなかったのかも知れなかったな。

ヴィランを多分ヒーローだと思われる人に渡し、俺は山にいた理由を手短に話し無事理解してもらいそのまま家に帰った。

少し家族に説教されながらも布団に入ると今日の夜の事が鮮明に思い出す。

あの時少しヴィランに会った時何故逃げないと少し説教されたものの、良く捕まえてくれたとも褒めてくれた。

仕方がないだろう。癖なんだ。
前世鬼殺隊に所属していたからこそ俺はヴィランに立ち向かったのだ。
あれは人助けだ。
ヴィランがここらへんの近くに来ない限りもうやらない。
だけど…もう一度誰かを助けたい。

そう考えた瞬間、ふわりととある考えが舞い降りてきた。

俺は布団から腹筋だけで上半身を上げるとポツリと呟いた。

「ヒーローになろう。」

そして前世の様に人をヴィランから助け、守るのだ。

自分のなりたい物を見つけた俺は満足し、その日は深い眠りに落ちた。