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｢ 行ってらっしゃい ｣
樹 ｢ ん、行ってくるね ？
今日もまた遅くなるかもしれないから 、
先に寝ててくれる ？ ｣
｢ うん、わかった ｣
樹 ｢ ごめんね、任せっきりで 、
週末沢山お手伝いするね ｣
その週末はもう来ないんだよ 、
そう思いながら樹くんのことを送り出す 。
｢ ひなくん、
今からすごい所ママと行こ ？ ｣
陽翔 ｢ … うん ！ ｣
大好きなミニカーを片手に持ち
私の手を握ってくれるひなくん 。
そして、
私の右手にはキャリーケース 、
�� 樹くんごめんなさい 。
強くなくて 、 こんな私で本当にごめんね 。
だいすきでした ��
置き手紙の隣には
見つけた �� レシートたち �� を置いておく 。
今朝樹くんのシャツから香った女物の香水の匂い 。
ここまできたらあと何が違うっていうの ？
だって、
女物のものが2つも揃っておまけにレシートまで出されたらもう信じたくても無理だよ 。
どこに行くのかわくわくしてるひなくんと、
どこに行けばいいのかわからない私 。
家に鍵をかけ
ポストに鍵を入れておきマンションを出る 。
｢ ひなくん、
これからどうしようか ？ ｣
陽翔 ｢ ううーー！ ｣
一応持ってきたベビーカーに陽翔を乗せ
小ぶりのキャリーケースを持って歩くんだけど、
なかなかの重労働 。
本当に 、
何が正解で何が間違えなのかわからないの 。
こんな小さな世界で迷いんでる私を 、
樹くんは助けてくれますか ？
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作者名：遥香 | 作成日時：2020年6月10日 16時
