＂仮同居生活＂ 3 (ページ5)

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｢ …… うわあ、肌荒れすぎ｣

公園から帰って

速攻眠りについたひなくん。

泥だらけのひなくんの服を洗おうと

洗濯機に服を入れ鏡を見ると今までで初めて？って思うくらいの肌荒れ、

いつでも動けるように

Tシャツにジーンズみたいなラフな格好ばっかりで
髪色が落ちてきてプリン状態になっているのにも関わらず美容院に行かないで放置してある髪。

育児って大変なんだよって

昔ママに言われたことあるんだけど、

今育ち盛りのひなくんは本当に元気で

さらにイヤイヤ期が重なってるからこそ大変。

｢ふふ、可愛いなぁ、｣

そんなやんちゃな陽翔も

寝ていたら本当に天使みたいで可愛いの。

ほっぺをつんつんってしたら

ニヤってする所も愛おしいって思うし、

こんなに大きく成長してくれてありがとう。

そんな気持ちも芽生えてくる

｢あー、樹くんのスーツ干しといてって言われたんだった！！｣

寝室に戻りクローゼットを開けると

冬に備えて買ってあったスーツが目に入り

＂今日天気良かったら干しておいて欲しい！＂

そんな樹くんの言葉を思い出し、

樹くんのスーツを掴み持った瞬間

｢あ、落ちちゃった｣

その下に置いてあった樹くんのジーンズ

いつも履いてるし

週末にもまた履くだろうからたまには洗っておいてあげようかな？

そう思ってジーンズを取り出すと、

｢ …… ん？｣

何か硬いものと、
…… なんだろこれ、紙？

洗うから出さないといけないし、

いつも付けてる樹くんの指輪かもしれない！

｢なにこれ｣

そんな考えもあっさり消え、

それと同時に尋常じゃないほど鳴り響く心臓の音。

一点を見詰めることしか出来なくて

今起きてるこの状況が読み込めない。

手の中にある

＂ホテルのレシートと女物のピアス＂
を握りしめた。