＂仮同居生活＂ 3 (ページ13)

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樹 side

千尋｢うーーん、そうなんだ、
じゃあエステとかどうかな？？｣

樹｢エステとかあるの？｣

千尋｢ 3段階のコースがあるんだけど、
お兄ちゃんと仲良くしてくれてるみたいだし特別コース私がしてあげる｣

樹｢え！まじで！？｣

千尋｢うん、その代わりちゃんと企画成功させて奥さん喜ばせてあげなよ？｣

千尋ちゃんは俺と同い年で、

ふっかにそっくりで毒舌な彼女。

だからこそなんか友達感覚で

毎晩彼女のところでいろいろと計画練ってたんだけど

それが裏目に出るとは思わず、

その時に気がつけばよかったんだ

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樹｢あれ、これ千尋ちゃんの …… ｣

ホテルに下見に来た時、

千尋ちゃんと部屋を見に来てたんだけど

千尋ちゃんが急用で先帰っちゃって

入口付近にキラっと光るもの
…… あれ、千尋ちゃんのじゃない？

次会った時に返そう、

そう思いホテルの駐車場代を払った時にもらったレシートと一緒にポケットに突っ込んだ。

そして、

車に詰んだままのスーツを家に持って帰ったんだけど前に千尋ちゃんを乗せた時に匂いが移ったんだ。

まさかAが気がついてるとも思わず

そのまま洗濯機に入れたんだけど、

今日、

やっとAに話せる。

そう思いルンルンな気持ちで家に帰ると、

机の上に置いてあった置き手紙

その時に俺は思った。

Aはずっと不安だったんだ、

俺はただAに癒されて欲しくて、そっちのことばっかりで全然気がつけてなかった。

俺は、旦那失格なのかもしれない。