扉の向こう側【黒】 (ページ2)

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向井｢ほらA次理科室やで！｣

｢えぇ、だるいな … ｣

向井｢あ、さてはめめに会うためにサボろうとしてるんやろ！わかってんねんで考えてること！｣

｢目黒先輩じゃないって、

ただ今日理科室ってことは実験でしょ？めんどくさい｣

私の想いを寄せてる目黒先輩

先輩はいつも授業面倒だって言いながら屋上に避難しているの

…… そのことを知ってるのは私とこうちゃんだけ

サボろって思ってたのに

実験とか大好きなこうちゃんに腕をひかれ連れてこられた理科室

渡辺｢あれ、A珍しくきたの｣

｢翔太は実験平気なの？｣

渡辺｢うーーーん、普通かな｣

苗字が゛若槻゛だから

翔太とは必然的に前後になることが多い

去年も同じクラスだったから仲が良くなった

渡辺｢康二って目黒先輩と仲いいんだっけ｣

｢昔カメラを落とした時に拾ってくれた恩人だとかなんとか、めめって呼んでるくらいだしね

渡辺｢ Aも仲良くなればいいのに｣

｢私的にはなってるつもりなんだけどね｣

学校内では

女が嫌いって言い続けてるらしい目黒先輩

そんな先輩と話せる私は勝ち組

………… って思っていいんだよね？

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｢目黒先輩｣

屋上の隅にあるベンチの上で寝てる先輩

そんな姿でも愛おしいと思う私はきっと重症だ

｢購買のパンいらないんですか？｣

｢起きてるのわかってるんですよ｣

目黒｢ …… んははっ、バレてた？笑｣

｢今日は焼きそばパンです｣

目黒｢はい、お駄賃｣

そう言って私にいちごオーレのパックをくれる先輩

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