C#6 ページ9
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「A、ただいま」
『おかえりー』
エプロンを外しながら玄関に向かい
大好きな旦那さんに抱き着く。
「機嫌いいなーどうした？」
『えへへっ』
「なんだよー(笑)」
『先にご飯食べるよね？』
「.........先に食べてくれって顔してる」
『バレた？さぁどうぞ』
私は彼の手を引きダイニングテーブルに招く。
「お、すげぇ...鰻だ！」
『しかも今日は奮発して、いつもより高い鰻買っちゃった！』
「まじか」
『鰻は疲労回復にもなるし骨も丈夫にしてくれるし
高タンパク質で低カロリーなので筋肉もつきやすい！」
「鰻すげぇ！」
『友にぴったりでしょ』
「うん、俺にぴったり......さすがっす」
『まぁ野球選手の奥さんですから』
「すげぇーどや顔(笑)でもありがとう」
『えへへっ』
私たちは席につき鰻を食べ始める。
「これで自主トレ頑張れるわ」
『うん、怪我せず頑張ってきてください』
「頼もしい奥さんをもてて俺は幸せだー」
『..................』
「ん、どうした？」
『鰻ってさ...精力増進効果もあるんだよ』
「.........うっ、ゲホッゲホッゲホッ」
『あーごめん、水！』
私は立ち上がりむせている彼の背中をさすってあげる。
彼は水を飲むと徐々に落ち着いてくれた。
「んっ...もう平気、ありがとう」
『大丈夫？変なこと言ってごめんね』
「大丈夫...動揺はしたけど(笑)」
『ごめんね、私年齢が年齢だから...そろそろって思っちゃって』
「......そうだな」
落ち込む私の頭を優しく撫でてくれた。
『とも？』
「よし、夜も頑張るか！」
『うん！』
お互い唇を寄せた。
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作者名：おれんじ | 作成日時：2019年1月12日 23時
