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「先輩おかわりー！」
『まだ食べるの？５杯目だよ』
「余裕っす」
ご飯粒を口に付けながら笑う誠也くんは子供みたいで可愛い。
家にお邪魔させてもらいご飯を作ってあげたら
誠也くんはビックリするほどよく食べる。
『はい、どうぞ』
「どうも」
『まって』
彼の口元に手を伸ばしご飯粒を取ってあげると
一瞬驚いた顔をしたがすぐにまた笑顔を向けてくれた。
その姿をずっと見ていたくなる。
『誠也くん』
「はい」
『また...来てもいいかな？』
「もちろんです！いつでも来てください」
『よかった』
「先輩」
私に手を伸ばし口元に付いたソースを拭き取ってくれた。
触れられた部分が熱くなる。
ソースが付いていたことも恥ずかしいけど
触れられたたことがもっと恥ずかしかった。
「へっへっ(笑)」
『な、なに？』
「なんか恋人みたいっすね」
『......からかわないで』
「からかってないですよ」
私は恥ずかしくて彼の顔を見ることができず
ご飯に目を向けて食べるのを再開した。
「からかってないのに」
.
『片付けも終わったし、そろそろ帰るね』
「はい」
『じゃあまた明日会社で』
「はい」
『..........』
鞄を手に取りそのまま玄関に向かいドアノブに手を掛けると
後ろから誠也くんに手を掴まれて止まる。
『.........あの』
「..................」
『誠也くん？』
「まだ一緒に居たいっす」
『..............』
「俺、からかってないですからね」
『...............』
「先輩」
『じゃあもう少し、居ようかな』
そう言うと誠也くんは可愛い笑顔を向けて
私の手を引き部屋に戻る。
「テレビ観ますか？ゲームします？あ、DVDでも観ますか！」
『ちょっと落ち着いて(笑)』
「あ、すいません」
『じゃあDVD観ようかな』
「分かりました！」
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作者名：おれんじ | 作成日時：2019年1月1日 18時
